黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、乱心か。

アメリ国務省、乱心か――中国政府の人権政策を賞賛した? - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/519174

 タイトルを見た時点で、あの古森氏がブッシュ政権国務省に文句を付けるとはご乱心に違いない、と思ってこのエントリのタイトルも決めてしまったのですが、エントリ本文を読み始めたら、これは本格的にご乱心かもしれない、と思えてきました。
 「国務省チベットでの流血の大弾圧が始まる直前に、中国を「人権侵害国」の年次リストから外してしまいました。」。……あのう。「直後に」リストから外したなら、そりゃおかしいと思いますよ。「直前に」ですよ。国務長官は予知能力を持たなくちゃいけないんですか? (持てるなら持っていた方がもちろんいいんですけどね)。
 関連して、この古森blogエントリでは、一昨日に当blogエントリ*1で紹介した自身の記事も引用しています。ここのコメント欄でE-Juさんが指摘されていますが、ロスレイティネン下院議員は、昨年の従軍慰安婦問題非難決議を積極的に推進した議員です。普通に人権派議員なわけですが、古森氏はこの点にはまったく触れないんですね。
 その他、国務省職員がバラク・オバマ氏らの個人情報をのぞき見したという問題も発生していて、これはたしかにひどいし、国務省監督責任は重大です。しかしこれを大統領選と結びつけて考えるなら、かなりの確率で「共和党を利するための行為」と考えなくてはなりませんが、古森氏がそこに言及しないのはなぜでしょうね。
 冒頭で古森氏ご乱心か、と書いてしまいましたが、こうしてみると古森氏は通常運転だったようですね。

*1: http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080320/1206014325 の後半。ちなみにこの記事はベタ記事ではなく、ボツ記事でした(東京朝刊)。