産経、自他の区別がつかず。

　RSSリーダの調子が悪くて丸24時間分ごっそり取得できていなかったので（普通のブラウザでできるだけ追いかけたつもりですが）、面白いネタをいろいろ見落としているかもしれません。とりあえず受信できたのはこんなの。

米台新政権の動向に危惧　 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/131608

　見出しとしても意味不明だし*1、記事を読んでもなにを言っているのか意味不明です。防衛省防衛政策局長の「台湾海峡有事は周辺事態にあたる」という発言が問題になっていたそうですが（知らなかった*2）、その“真意"を総合編集部・森山昌秀記者が推測しています。
　現在、米国と台湾の政権はともに親日的だからいいが、今月22日に台湾、11月に米国の総統・大統領選挙があり、親中的な政権に交代したらどうなる、というのですが、我々日本人がどうにかできる問題じゃないしねえ。そういう事態になったんだな、と認識して真っ当に外交していくしかないわけです。産経は（少なくとも森山記者は）あいかわらず、六者協議を拉致問題解決の場だと思っていたり、現在のブッシュ政権が親中的ではないと思っていたり、真っ当な外交とは縁のない世界認識をしているようですが。

【正論】チベット騒乱　平松茂雄 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/131412/

　今日の「正論」も、チベット騒乱の経緯を長々と書いて（これ自体は、視点は別として参考になる情報ですが）、最後になって唐突に台湾問題への言及に切り替わります。親中政権になったら第二のチベットに、的な煽りをしているのですが、平松氏もまた、日本人や日本のメディアが口出しする問題ではないことを、理解していないようですね。

*1:見出しのテキストをコピペしてみて気づきましたが、末尾に空白が入っているので、本当はこの後に副見出しがついていたのでしょう。

*2:いちおうiza!でも報道はされています。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/129647/