朝日と毎日のイラク戦争への切り口。
イラク副大統領「米軍撤退すれば混乱」 本社、単独会見 - asahi.com
http://www.asahi.com/international/update/0319/TKY200803190291.html
20日のイラク戦争開始5年を前に、イラクのターリク・ハシミ副大統領が19日、バグダッドで朝日新聞と単独会見した。ハシミ氏は、昨年後半から民間人の死者数が大幅に減ったものの、なお宗派間の溝だけでなく、同じ宗派内にも政治的な緊張があると指摘し、楽観論をいさめた。米軍が撤退すれば再び混乱に陥るとも述べ、早期撤退の動きを牽制(けんせい)した。
イラク:副大統領「米軍のイラク侵攻は間違いだった」 - 毎日jp
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20080320k0000m030096000c.html
【バグダッド小倉孝保】イラク戦争開戦から20日で5年になるのを前に、イラクのタリク・ハシミ副大統領が18日、バグダッドで毎日新聞と単独会見し「米軍のイラク侵攻は間違いだった」と米政府を批判した。イラクの治安や経済状況が「全体として悪化」しているとの見方を示し、混乱の原因としてイラク戦争を挙げた。ただ、米軍の即時撤退には慎重な考え方を示した。
なんだどーゆーことだ。ハシミ副大統領はそんなにヒマだったのか。
ってそうじゃなくて、米軍への評価はどうなんだ、という話です。まあ、朝日会見では開戦責任の話題に触れておらず、毎日会見では朝日会見と同じく占領そのものは評価しているようなので、よく読めば別に矛盾はしていないのですが。イラクの今のタラバニ政権は米軍占領下で成立して占領を受け容れているのは、戦後日本で連合軍占領下の政権が占領を認めていたのと同じようなものでしょう。
しかし朝日は、開戦責任については問わなかったのかな。こうして並べてみると、両社の単独会見がかぶったのは非常に面白い対比を描く結果になりましたね。