「暴動」と「騒乱」。

　Apemanさんが「チベットの現状をどう呼ぶべきか」という問題提起をされたのを見て（ http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080316/p2 ）、ふとサイト検索やRSSの記録などで調べてみました。
　朝日・日経・産経は基本的に「騒乱」を使い、読売・毎日は「暴動」て通しているようですが（あらたにすも特集見出しは「チベット大規模暴動」）、産経が共同通信の記事をそのまま載せて「暴動」を使ったり、朝日が一度「暴動」を見出しにして後で修正した痕跡があったり（それ以外は「騒乱」で通しているようです）、日経と産経は実は「暴動」「騒乱」半々じゃないかと思えたり（通信社の記事に頼っているからかも）、「騒乱」派の各社は混乱しているようです。日本とあまり関係ないケースでここまでの事態になると、一般的な報道基準では「暴動」とすることが多いと思いますが、それを避けて「騒乱」という耳慣れない単語を持ち出したための混乱かもしれません。註釈しておくと、「暴動」という重大事態に至るのは中国政府にもチベット自治要求側にも都合が悪いので、「騒乱」を使っているからというだけの理由では、どちらの味方とも判断はできません。ただ、「暴動」という言葉を使いたくないんだなー、という推測ができるだけです。