黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

朝毎読、足並みを揃える。

 2003年3月20日*1イラク戦争(米国のイラク侵攻)が始まってから、あと3日で丸5年になるわけですが、今日17日の各紙を見て驚きました。

イラク戦争5年 米国の力の低下が心配だ(3月17日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080316-OYT1T00517.htm

社説:イラク開戦5年 不安定さを増した世界 - 毎日jp
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20080317k0000m070112000c.html?inb=rs

 両社とも、通常2本の社説枠を1本にまとめて、開戦5年を論じています。なお、今日の朝日社説も1本ですが、これはシリーズものの「希望社会への提言」でした。ただし、社説ではなく1面トップで、かなり力の入ったイラク現地レポートを掲載しています。

開戦5年 いまイラクの地は - asahi.com
http://www.asahi.com/international/update/0317/TKY200803160177.html

 この手のレポート記事が「もうじき丸5年」というタイミングで載るのは特におかしくは感じないのですが、読売・毎日の対応と見比べると、なんでこう足並みが揃っているんだろうという疑問が浮かびます。
 大きな話題はチベット騒乱ぐらいしかないというタイミングで、昨日今日と連続して書くわけにもいかないから今のうちにこの話題を、なのかもしれませんが*2、昨日書いてしまった4紙はともかく、読売の社説はいまだにチベット騒乱を取り上げていません。他に書くべき話題があるのに、3日後で間に合うことをなぜ今日大々的に取り上げるのか、さっぱりわかりません。
 3月8日および13日の五大紙社説が足並みを揃えて日銀総裁人事を取り上げ、ほぼ全紙が民主党を批判したことが話題になりました*3。まあ、主筆が堂々と自民党四役と会談するような読売新聞*4はともかく、朝日・毎日が歩調を合わせているというのは、なんだかマスメディア全体がおかしなことになっているのではないかと心配です。
 もっとも、産経新聞はあいかわらず我が道を進んでいるようです。どこに向かう道なのか知りませんが。今日の「主張」では中国の言論弾圧を扱っていますが、3月6日に記事にした書籍輸入禁止問題*5を蒸し返しています。ただ、これもなぜ今日なのかさっぱりわかりませんね。いずれにしろ、19日か20日には産経も開戦5年についてなんらかの記事か社説を出さざるを得ないと思うので、楽しみにしています。そうか、彼の“恥辱の殿堂"入りももう5年近く前なのか。

*1:各紙とも20日を開戦日としていますが、開戦宣言(宣戦布告)が19日、実際の侵攻が20日のようです。

*2:19日に日銀総裁の任期切れを迎えるので、どんな結果であっても翌日20日の社説で取り上げることになるだろうとは予想できます。

*3: 8日付については http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080308/1204986416 参照。

*4: http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/128907/

*5: http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080306/1204809928 参照