産経、被害者保護を宣伝する。
前のエントリがあんまり長文になってしまったので、別のタグを付けられるこれは別のエントリにしておきます。
元警察官僚の弁護士が犯罪被害者の本を出版 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/130154
後藤啓二弁護士の著書「なぜ被害者より加害者を助けるのか」（産経新聞出版）の宣伝記事です。彼が現在、児童ポルノ問題に取り組んでいることも述べられていますが、彼が呼びかけ人の一人に名を連ねている今回の単純所持・“準児童ポルノ"禁止キャンペーンのことはスルーされています*1。後藤弁護士の人となりなどについては http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20080312#p7 参照。
加害者の人権と被害者の人権、どちらが重要かといえばどちらも重要で、被害者の人権保護が現状で足りないのもたしかですし、かといって被害者への同情を盾にして加害者および周辺関係者の人権が踏みにじられるようなことがあってはならないのですが、被害者のいない人権侵害を犯罪化しようとしている人が、一方でこんな本を出しているんですねえ。宣伝記事ではありますが、ニュースとしても貴重なものでした。
*1:前回も指摘しましたが、産経はこの問題をなぜか徹底スルーしています。
