黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

各方面、混乱。

 経済のことがほんとによくわからんので、日銀総裁に誰が適当で誰が不適当なのかという判断をわたし自身はできないのですが、これだけ揉めているとやはり気になります。というわけで関連2題。

伊吹くんの言うことはいっつも(ry。

武藤氏昇格を−伊吹氏 鳩山氏は重ねて否定 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/128386
(伊吹氏は)「粛々と総裁を選び、参院で多数を握る権力を国民のために正しく使ってもらいたい」と再考を要請。「もうけたお金を公共の目的に使わず、自分がぜいたくをする人を成り金と言う。民主党は『権力成り金』にならず、国家、国民のために権力を正しく使うかどうか試されているが、必ずしもそうではない」

 「成金」の定義が少しおかしいような気がしますが(アブク銭を得て金の使い方が下品な人のことじゃないの?)、比喩としてはなかなか的を射ています。しかし、伊吹文明自由民主党幹事長としては、シングルイシュー選挙で得た三分の二を超える議席を使って強行採決や再可決をしまくっても、与党がやれば『権力成金』ではないんですね。まあ、無茶な採決を繰り返したのは伊吹氏が幹事長になる前ですが、安倍内閣の閣僚だったのですから、責任は似たようなものですし。
 それにしてもさすが同姓だけあって、『炎の転校生』に登場する伊吹三郎の名言(迷言)がじつによく似合いますね。「心に棚をつくれ!」
 これをおかしいと思っていないらしい産経もどうなのか、と言いたいところですが、他紙の記事でも特にツッコミは入っていないんだよなあ。

各紙社説。

 日銀総裁人事については、今日の五大紙社説が揃って民主党を批判しているとして、一部で話題になっています。

日銀総裁人事―民主に問われる大局判断 - 朝日新聞
http://www.asahi.com/paper/editorial20080308.html?ref=any
社説1 「武藤総裁」の適否、新ルールで議論急げ(3/8) - 日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20080307AS1K0700407032008.html
日銀総裁人事 「財金分離」は理由にならない - 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080307-OYT1T00707.htm?from=any
社説:日銀総裁人事 混乱回避に向け適切な判断を
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20080308k0000m070136000c.html
【主張】日銀総裁人事 民主は政争の具にするな- 産経新聞
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/128282/

 ちゃんと読んでみると、実は話題になるほど民主党に批判が集中しているわけでもないんですけどね。わりと意外なのですが、日経がいちばん民主党寄り(というか中立的)でした。東京新聞はもっと中立的かな。

日銀総裁人事 『空席』の事態は避けよ」 - 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2008030802093638.html

 時間切れが許されないという意見はわかるのですが、マスコミがあんまり与党案プッシュで揃うのも不気味な話です。伊吹発言への批判がないことも含めて、なにか理由があるのかなあ、と穿ってしまいます。