黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、少女を悼む。

日本の柔道の国際性――フランス人少女の死で思うこと
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/485028

 引用されているコラム*1を見たときは、「クラブで親しかった少女が亡くなった」というだけの話だったので、哀悼の意を抱きつつツッコミはしませんでした。湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故は日本でもしばらく前に大問題になったのですが、そのへんは古森氏の認識になかったのでしょうか、というぐらいです。
 しかしこのblogエントリでは、国際的に愛されている柔道の素晴らしさに、それも「柔道が日本生まれである」という部分に力点を置いた内容になっています。これは古森氏の持論であり、基本的には賛同できるところですが、このコラムに関連づけて書く内容でしょうか。せめて、彼女が柔道を通して日本を好きになってくれていた、というエピソードから展開するならともかく、どうやらそういうわけでもなさそうな今の内容は、かなり強引に見えます。親しい人物、それもごく若い人が迎えた慮外の死に対して、どう言っていいのかわからない、という感情は理解できるつもりです。しかしこのエントリに、少女の死を利用した自己宣伝の匂いを感じてしまうのは、わたしの思いこみのためなんでしょうかね。