鳩山法相の“冤罪"発言は正しかった。
いつものwatchネタと少し外れるのですが、調べてみたら非常にびっくりしたので。
法務省見解言っただけ…「冤罪」発言で法相が釈明 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/123215
「富山の冤罪事件は“冤罪"だが、鹿児島の冤罪事件は“冤罪"ではない」という自らの発言について、一度「辞書で調べたらやはり冤罪だった」と陳謝した鳩山邦夫法務大臣ですが、今日またこんなことを言い出したそうです。法務省の見解によれば、鹿児島の事件は“冤罪"ではなく、自分はそれを繰り返しただけだ、と。こいつはまたこんなわけのわかんない言い逃れを始めやがって、と思いつつ、ちょっと調べてみたら、鳩山法相の言い分が正しかったのでびっくりしました。
法務大臣として(つまり法務省を代表して)鳩山氏が国会で答弁したところによると*1、別に真犯人が見つかった場合を除いて、無罪判決が出るような起訴をしても“冤罪"ではないのだそうです。日本国法務省の見解として、無実の人に罪の疑いをかけ、逮捕・起訴までしても、“冤罪"ではないので謝らないということです。
該当の答弁の前後を見ると、無実の人に冤罪をかぶせた富山地検・鹿児島地検の上部機関である法務省が、自らの責任をとにかく逃れようとしているのがありありとわかります。「冤罪」という言葉は法律用語ではないそうですが、ならばこの国会答弁のときに鳩山法相は、世間一般の解釈、辞書に載っている解釈に基づいて、自分の言葉で答えることはできなかったのでしょうか。責任を負うべき当事者の書いた答弁をなんの疑問もなく読み上げ、他でもその解釈を言いふらしただけだ、ということなら、やはりとんでもない言い逃れと見るべきでしょうか。それ以上に、法務省官僚の(おそらくそれ以外の官僚も同じでしょうが)責任逃れっぷりに、絶望的な気持ちになります。