黙然日記(廃墟)

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産経、クリントン陣営を動かす。

ヒラリー氏が大統領就任でも「日米関係重視」 ホルブルック氏講演 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/117275

 クリントン陣営の外交顧問であるホルブルック・元国連大使が、クリントン氏が昨年10月に「Forign Affairs」誌で発表したエッセイで日本への言及が少なかったことに関して、補足説明を行ったというものです。この記事だけでは背景がよくわからないのですが、asahi.comではこういう記述がありました。

クリントン氏が対日重視声明 外交顧問、日本軽視を否定 - asahi.com
http://www.asahi.com/international/update/0122/TKY200801220081.html
日本への言及がわずかだったため日本側の一部から「日本軽視」を心配する声が出ていた。

 そういえばこのエッセイに対して、産経新聞は難癖としか思えないような報道をしていましたね*1。軽く検索した結果では、このような形でクリントン氏を批判したのは、マスコミレベルでは産経新聞山本秀也記者と古森義久記者*2だけだったようです。
 ホルブルック氏が自発的に日米関係重視を述べたのか、「こういう声があるが」という記者質問に答えたものなのかはわかりませんが、いずれにしろ、山本・古森両記者の記事やコラムがこの声明を引き出したといえるわけで、ジャーナリストとしての面目躍如ですね。たとえ記事が誤読と事実誤認の嵐だったとしても。