黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、スカートの陰に隠れる。

ブッシュ政権は日本の拉致問題での切望に応じるのか――日米関係のテストケース?-ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/386532

 拉致議連、家族会、巣喰う会が合同でワシントンでのロビー活動を始めたことを報じています。巣喰う会の島田洋一副会長というと、いつも古森blogに無関係なTrackbackを送ってくる人ですが、古森氏はあいかわらずたいへん好意的なようです。
 で、ブッシュ政権がこのロビーを受け入れて北朝鮮のテロ国家指定解除を撤回するかによって日米同盟の今後が決まる、と古森氏は心配しているのですが、まあ無理でしょう。米国には米国の国益があって、それに基づいて決断するのが大統領の仕事ですから。日米同盟を最重視した方が米国の国益にかなうならそうするし、他にもっと重要なことがあれば日米同盟はそれなりに扱うというのが、国際関係の、というか政治家の基本です。議論されるのは「(日本との関係が悪くなるリスクも含めて)指定解除が本当に米国の国益なのか」という点だけで、「なにがなんでも日米同盟最優先」という考えは、ブッシュも、議会も、米国全体の意志としても、持っていないでしょう。
 要するに、「古森氏の考える日米同盟」なんて幻想にすぎないというだけの話です。そもそも拉致問題は二国間問題なのですから、同じ被害国の韓国やルーマニアと協調するという方向ならともかく、直接関係ない米国の圧力を全面的にあてにする方がおかしいんじゃないですかね。古森氏は、日本という子供は米国という母親のスカートの陰に隠れながらでないと社会に向き合えない、と信じているのでしょうか。