黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の唱える価値観外交。

【主張】ダライ・ラマ チベット問題を忘れまい-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/92413/

 親米反中の前提でこの記事だけ読めば、それほどおかしくは見えないのですが、よく考えてみるとどうも矛盾がありますね。

半世紀以上も前からの中国のチベットに対する軍事侵攻、住民虐殺、宗教・文化抑圧、人権蹂躙(じゅうりん)などには、国連や米議会、欧州議会、オーストラリア議会などが繰り返し、非難の声明を出してきている。

 メダル授与を含めて、米国を含む各国議会が他国の人権問題にも真剣に取り組み、価値観外交を推し進めているわけです。この「主張」でも福田政権に価値観外交を勧めています。それでは、従軍慰安婦問題への非難決議もその一環であったことについて、産経新聞としてはどう考えているのでしょうか。従軍慰安婦問題決議だけが中国政府の陰謀に依って米国や各国の議会が操られた結果であるとするのなら、このチベット問題への対応も、各国議会が中国政府に操られた結果なのでしょうね。