古森義久氏と柔道の国際化。
【外信コラム】ポトマック通信 日本武道の国際性-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/83783/
タイトルを見ただけで、おお我らが古森記者。とわかってしまうわけですが、内容も予想どおり。柔道で国際交流(実は日米のみの交流)をしました、よかったね。というだけでした。ただ今回は、中学体育で武道の必修化が提言されたことに触れて、国際交流の道具にもなるのだ、ということも訴えています。必修武道には、たしか相撲も含まれていましたね。*1
ところで今日の産経には、こんなコラムも載っていました。
【正論】笹川陽平 海外ファン不在の朝青龍騒動-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/83775/
日本財団の笹川かぁ、とちょっと構えてしまったのですが、内容はそこそこまともでした*2。最近ウランバートルを訪問した経験からモンゴルでの大相撲人気に触れ、もう大相撲は日本だけのものではないのだ、相撲協会自身が海外ファンを増やすべく努力してきたのだから、そうしたファンも大切にしろ、という主張です。
こうして下手な要約を通してしまうと、古森コラムと笹川コラムがどう違うのかということになってしまいますが、実際に読んでみると、視点が根本的に違うなあ、と感じてしまいました。古森氏が、日本文化が世界に認められたぞ万歳、、もしくは、さらに日本の価値観を全世界に布教するべき、という視点で終わっているのに対して、笹川氏は、世界に認められているのはすでに当然の前提として、さらにその先にある“本当の国際化”を唱えています。そういう意味では柔道の方が相撲より先に進んでいるはずなのですが、カラー柔道着や世界連盟から日本人理事がいなくなったことを、古森氏はどう捉えているのでしょうね。一度そのへんのご意見もうかがってみたいと思います。