黙然日記(廃墟)

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古森義久氏の朝日批判と産経抄。

朝日新聞の夕刊コラムが死者にツバかけるーーー故瀬島龍三氏を「あいつ」「てめえ」と-ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/294047

 朝日新聞素粒子」が、古山高麗雄氏の文章を引用するかたちで、旧日本軍の幹部(ここでは瀬島龍三氏のこと)を罵倒した、と憤っています。
 それなら、宮本顕治氏を呼び捨てにした7月19日の「産経抄*1はなんだったんでしょうね。「産経抄」と「素粒子」、どちらの表現が酷いかは、どんなに譲っても同等ではないかと思います――わたしは「産経抄」の方が酷いと感じましたが。産経新聞の匿名コラムに、産経新聞論説委員が責任を持たなくていいということはないですよね。
 古森氏が、元共産党議長なら呼び捨てにしてもよく、元大本営参謀を「あいつ」呼ばわりするのは許せない、という立場を明確にするなら、それはそれでいいことです。ただ、それならプロフィールにある「中道、普通、穏健な産経新聞の報道姿勢」「均衡のとれた情報発信」といった文言は外した方がよかろうと愚考します。
 あと、古森氏は俗な日本語が不得手なのかなあ、とときどき思うので、ここで指摘しておきますが、この文脈での「てめえ」は二人称ではなく、「自分」といった意味です。俗な言葉ではありますが、罵倒語ではありません。これを罵倒とみなすのは、無知または牽強付会といわれてもしかたないでしょう。まあそれを言い出すと、「あいつ」が罵倒なのかもかなり微妙なんですが。