黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、孤立する。

慰安婦決議案の推進の主役はやはり中国系団体だった-ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/209812

 外交委員会での可決を受けてSankei WEBでは28日朝に配信された記事ですが、なぜかiza!では配信されなかったので取り上げ損ねていました。よく言えば「今までの古森氏の主張の総まとめ」、悪く言うと「壊れたレコード」てな感じです*1
 さて、古森氏はblogで「朝日新聞共同通信NHKも、この中国系団体の役割にはまったく触れることがありません」と書いていますが、毎日新聞東京新聞はともかく、読売新聞ですら報道していないように見えるんですが。読売新聞は、6月28日の社説*2でいきなり「中国・韓国系の反日団体などが影響力をふるっている」と書いていますが、今までそういう趣旨の報道をしていたんでしょうかね。わたしの知るかぎり、「ホンダ議員の背後に中国系団体の圧力がある」と大きく報道しているのは産経新聞と「正論」「WiLL」「文藝春秋」、あと「SAPIO」はどうだったっけ、とにかくそのへんだけで、しかもその半分は古森氏による記事、あとの半分は古森記事の受け売りという印象なのですが。
 「百万人といえど我行かん」「連帯を求めて孤立を恐れず」の気概はジャーナリストに必須の要件だと思いますが、その気概だけでジャーナリストを名乗れるほど甘くはないことも、古森さんならよくご存じだと思います。


 ところで、コメント欄で古森氏は、ni0615さんに対して「いつもテーマの本題には入らず、その入り口で妨害を図っている」と反論しています。わたし(pr3)の場合は、テーマの本題(ここでは慰安婦問題)そのものにはあまり踏み込まず、一貫して古森氏にジャーナリストを自称する資格はあるのかを追求してきたつもりです。この姿勢を「入り口で」云々と言われたなら、まあそういう見方もあるかな、と思いますが、ni0615さんは従軍慰安婦問題の事実検証にも熱心に取り組まれているわけで、「いつも」というのはあきらかに、古森氏によるレッテル貼りですよね。

*1:アナログレコードを身近に知らん世代には通じない比喩なんだろうなあ。

*2: http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070627ig90.htm