産経「主張」で新作落語が読める。
数日分のニュースやらを追いかけています。というわけで6/2の産経「主張」をいまごろ。
【主張】教育再生会議 評価したい徳育の教科化-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/54892/
まあなんというか、産経らしい主張といってしまえばそれまでなんですが。現状で、道徳は教科書がなく副読本を使っているので「学校や教師によって授業内容に大きな差がある」と指摘しながら、その直後に教科書導入後には「教材の工夫も進むだろう」と書いているのは、いったいどういうつもりなんでしょうか。教師のあいだで工夫の成果を教えあうということなら今でもやっているし*1、どんな事態を想定しているのか、まったくわかりません。
そもそもこれは、教育井戸端会議の「教科書をつくることにも踏み込み、多様な教材の活用が提案された」という提言がいきなり矛盾しているわけだから、それを無理に擁護する産経の文章も、矛盾してしまうのはしかたないことなのですが。あからさまに矛盾した文章を前に、「これは素晴らしい」とお義理で褒めちぎるのは、なんか落語にでもありそうなシチュエーションですね。こういうお笑いを読めるから、産経watchはやめられません。