黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、朝日記者の文章を紹介する。

朝日新聞記者がみたビルマ慰安婦ーー月の夜に-ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/176869

 見出しは印象的ですが、なぜわざわざ1953年に書かれた文章を引用しているのか、たいへん疑問に思いました。まさか、こういう牧歌的な場面を描いた文章がこれしか見つからなかったからってことはないと思いますが。
 毎日毎夜の性的奉仕を求められていた女性たちが、急に“客”が途切れて(しかも敗色濃厚で軍が撤退しそうな雰囲気の中で)、不安から人肌が恋しくなったというようなことはありえると思います。「タダでもいいよ」という発言は、彼女たちが一部のウヨが主張するような金目当ての追軍売春婦ではなかったことを意味していませんかね。まして、彼女らがその場所に到着するまでにどんな事情があったのかも、この文章は説明していません。ただわけもわからず連れてこられ、虐待される生活を受け入れざるを得なかった若い娘の心情、といったことまで想像してしまったのですが、古森さんはそういう想像はしないのでしょうか。
 ところで古森氏は、こういう慰安婦関連のエントリは書いているのに、コメント欄での「訂正謝罪記事についてどう思っているのか」という質問は思いっきりスルーしているんですね。まあ、ノーコメントもコメントのうちですが、「ノーコメントだった」ということはきっちり記録しておきましょうか。