古森義久氏、言い訳する。

　昨日のエントリで取り上げた記事について、古森氏が言い訳しています。

慰安婦問題についての議会報告書の読み方-ステージ風発:イザ！
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/151350
今年分では私は「日本軍の組織的な強制徴用はない」という見解に焦点をしぼって報じました

　各論を並記した報告書のうち、ごく一部だけを取り上げたことについて、こういうことを言っています。ほぼ同時に韓国紙の中央日報でまったく別の方向の記事が出てしまったので、苦し紛れといったところなのでしょう。それにしても「焦点をしぼって」とは、ものは言い様ですね。
　そして13日付で（つまり上記の記事のあとに）こんな記事を出したことも古森blogで紹介されています。

慰安婦決議案　報告書に「吉田証言」　米下院「根拠」は虚構｜米国｜国際｜Sankei WEB http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070413/usa070413007.htm

　上記の言い訳にかかわらず、手法がまったく同じです。
　吉田証言の正否については言及しませんがまあ否定されているものとして、その証言について記事の大半を使って延々と述べたあと、でも最新版では削除されている、と。なんじゃそりゃ。だったら今それを報道する意味がなんかあるのかよ。
　で、これも原文を当たってみないとわからないのですが90%以上の確率で、吉田証言とそれを否定する情報が並記されていたんでしょうね。議会調査局報告書の立場からも各論並記であったことは類推できるし、それ以前に古森氏の記事だという理由で容易に想像できます。