古森義久氏、支離滅裂になる。
「慰安婦」での日本叩きの理不尽ーー一体どうしろというのか。-ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/143377
コラム【緯度経度】からですが、iza!への転載を待っていたらblogが出たのでこちらで。しかし、以前から微妙に疑っていたんだけど、やっぱり古森さんは論理学の基礎もわかってなかったんだなあ、と(タメイキ)。
米側のマスコミや識者たちの態度は支離滅裂であることを印象づけた。
(中略)慰安婦問題に関しては河野談話を絶対に撤回や修正してはならないと主張する。(中略)河野談話の価値を認めたわけである。そうであれば論理的には河野談話が保持される限り、慰安婦問題はOK、慰安婦決議は不要ということになる。
なにがどう論理的だと思っているんでしょうか。河野談話の保持は最低限のラインだから絶対に修正するな、と言っているだけです。
そもそも米側は日本に一体、どうせよというのだろうか。一方で河野談話を絶対に保持せよ、と求める。だが他方では決議案を読めば、河野談話が保たれても、安倍首相も同談話についてなにも述べなくても、日本の対応はなお不十分ということになる。
だから、最低限のラインから後退せずに一歩前進しろというだけのことなのに、なぜ理解できないふりをするんでしょうか。一歩前進を要求しているのだから、そもそも後退を認めるわけないでしょう。
いままでは、わかった上で特定の立場を擁護するために詭弁を弄しているのだと(あるていど)善意に解釈してきましたが*1、どうやらここに至って、この問題を古森さんは本気で理解しておらず、理解できる能力もないんじゃないかと思えてきました。
このくだりから結びまでが興味深いのですが、アメリカのポチだのネオコンの手先だのCIAの下級エージェントだのまで言われてきた*2古森氏が、ここまで言うのは大変珍しいことです。怒りに目がくらんで飼い主を忘れたのか、飼い主の存在も忘れるほど知能がナニしてしまったのか。気の毒な話でもあるし、別に同情することもないか、とも思います。