黙然日記(廃墟)

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産経地方版、性教育記事を捏造。

 コメント欄でタレコミをいただいたネタから。

性に奔放な茨城少女… 県が性教育を強力推進|茨城|地方|Sankei WEB
http://www.sankei.co.jp/chiho/ibaraki/070325/ibr070325000.htm

 茨城版の記事のようですが、ものすごい見出しです。他のところで公開しているメールアドレス宛に来るポルノサイトの宣伝メールに、雰囲気がよく似ています。
 当然ながら、歪んだ報道をされた茨城県教育庁が怒っています。

J-CAST ニュース : 「性に奔放な茨城少女」 タイトルに県教育庁おかんむり
http://www.j-cast.com/2007/03/27006431.html

 さて、J-CASTの記事を読むと、教育庁では《近年の性交渉の低年齢化を考慮した取り組みに力を入れ、「避妊」や「性感染症予防」などを中心に取り組む》そうです。この内容だと純潔教育(セックスするなと教える)だけではなんの役にも立たないので、コンドームを使う意義などについてもきちんと教えるのだろうと思われます。
 ところが、問題の産経の記事を見ると、《県教育庁学校保健担当は「性を語る上で、望ましい男女間、人と人とのつながりは欠かせない。性感染症を避けるためにも、青少年の性交渉は抑制していく方向で指導していきたい」と話している》となっています*1。要するに、上で述べた役に立たない純潔教育をするかのように報道しているわけですが、どちらが正しいのでしょうか。見出しの件を念頭に置いて考えると、少なくとも産経新聞が自分たちの都合のいいように書いた記事という可能性を否定はできないと思いますが。

ふと思い出したので。

 産経新聞茨城版を作っている水戸支局、さらに教育問題担当といえば、大洗町の教科書採択問題についても2005年7月にたいへんユニークな取材をしたことで有名でしたね。まさか当時の担当がそのまま残っているとは思えない――普通の会社ならとっくに左遷されているだろうと思いますが。

*1:引用部前半の人格教育も、性教育の一部として欠かせないものだろうということは付記しておきます。両方とも必要なものだし、J-CASTの記事でも人格教育のことは述べられていますが、産経の書き方だと具体的な知識教育はやらないように読めます。