黙然日記(廃墟)

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安倍自民党の矛盾。

「教委へ国の関与強化」で大筋一致 自民特命委
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/39546

 この記事についてはkaikai00さんがすでに鋭い指摘をされていますが*1、まあ蛇足として。
 中山成彬が委員長を務める自民党教育再生特命委員会の方針が決まったようです。自民党はあくまで教育再生会議寄りの立場のようですね。自民党=首相官邸=安倍ブレーンvs文部科学省(&伊吹文科相)+中教審+規制改革会議あたりの対立構図がはっきりしてきました。対立軸は教育委員会の扱いで、安倍周辺が「教育委員会を骨抜きにして教育現場を国が直接コントロールしたい」と唱えるのに対して、「中央の権限強化は地方分権に逆行する」などの正論が述べられている(のに安倍周辺は聞く耳持たず)という構図です。地方分権推進も安倍内閣の方針であるはずなのですが、教育再生に関してだけはムキになったように中央集権を推し進めようとするのは、いったいどういうことなんでしょうか。仮に現在の教育委員会が信用できないとしても、地域住民が関与するシステムの構築や公選制の復活によって、なんの矛盾もなく教育再生が図れるはずなのですが、なぜ安倍周辺はそういう方向性をまったく受け入れないのか。
 そんなに国民が信用できず、国家が絶対だと思っているのでしょうか。安倍さんは総理大臣と名乗るのをやめて、総帥とでも名乗るようにしてはどうでしょう。ガノタに人気が出るかもしれませんよ、と言っては、ヒトラーの尻尾に失礼か。

*1: id:kaikai00:20070217:1171641364