黙然日記(廃墟)

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産経「正論」、新教基法の矛盾を指摘する。

【正論】八木秀次 改正教育基本法の落とし穴に要注意
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/seiron/38952/

 「つくる会」を追い出された八木秀次氏が、なんか言ってます。面白いからずっとこの肩書きで呼んでいるけど、追い出されたあとも日本教育再生機構を作ってあいかわらず保守論壇の代表ヅラをし、そっち方面では影響力を保っているわけで――実際のところ、彼はなぜ、なにを根拠にこんな偉そうにしてられるんでしょうかね?――考え方によっては、今の「つくる会」の方が、保守論壇の主流(=勝共連合)から追い出された形になっているんでしょうねえ。
 さて、教育基本法改悪の最大の目的が日教組の影響力排除であったことを得意げに述べ、さらに自治体条例を盾に取られることがないように、とご託宣を垂れる“なぜか偉そうな八木秀次氏”*1ですが、「法律や条例による不当な支配」が存在することを仮定しているわけで、改悪教基法の自己矛盾をいきなり露呈しています。「政治や官僚による不当な支配」という原案通りにしていれば、日教組(の悪い部分)を排除しつつ教育の独立を保てたはずなのですが。
 なんというかなあ。国家主義(国家最優先主義)って、そんなに有り難いもんですか? 根本的なところで認識の相違があるんだよなあ。

*1:今度からこっちを肩書きに使おうかな、と思ったけれど、同姓同名の偉大な工学者がいるから使いづらいかな。