黙然日記(廃墟)

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教育再生会議第1次報告の案。

教育再生会議、「徳目」「規範意識」必要で一致 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061209i104.htm
安倍首相直属の教育再生会議野依良治座長)は9日午前、前日に引き続いて都内で審議を行い、学校教育を通じて「奉仕の精神」や「友情」「親孝行」といった徳目を身につけたり、奉仕活動などを通じて忍耐や働く大切さなどの「規範意識」を身につけたりする必要があるとの考えで一致した。

 昨日今日とホテルで合宿をしていたのは第3分科会だけかと思っていたんですが、全体会議だったんだろうか。勘違いだったか。まあいいや。それにしても合宿形式でやる意味はあるのかねえ。
 さて、わたしが義務教育を受けたのはもうだいぶ昔の話なんですが、そのころも「道徳」という授業があって、公共の場所はきれいにとか、友だちを大切に、親を大切に、というようなことは教わったわけですが。たぶん。もう記憶もかすかだけど、なんかNHK教育のドラマ見たりね。番組表を見ると今でもそれらしき番組はあるから、ゆとり教育とか言われてる今のカリキュラムでも道徳の授業ってのはあって、基本的には似たようなことをやっているんじゃないか、と思っていたんですけど。
 結局これだけのことなら、いったい、教育再生というのはなにを目指しているんでしょうか。


 道徳の授業で教わったことというのは、もちろんまったく身に付いていないわけですが、じゃあ奉仕活動を強制すれば身に付くのかというと、無理でしょ。ちょっと考えればわかることなんだけど、なんで考えないのかなあ。これは教え方のノウハウ、技術論のレベルであって、こんな大騒ぎして税金で高級ホテルに泊まって決めるようなことではないでしょう。なんかもっとこう、授業と関係なく本を読むとか映画を見るとかで学ぶ要素の方がよほど大きいし。たとえば“友情”を教えたかったら、「ふたりはプリキュア」でも観せた方がよほど役に立つんだけどねえ。