黙然日記(廃墟)

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黒田勝弘氏のダブスタ。

 あんまり手を広げる気はないのでこれっきりにしますが、あまりにおかしかったもので。

「拉致、事実かどうか…」韓国新統一相、親北ぶりに不安-世界からニュース:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/28582
 【ソウル=黒田勝弘
 李氏は国会聴聞会で「金日成をどう評価するか?」と聞かれ「(評価は)歴史がやることだが歴史的に(まだ)整理されていない」と回答を避け、「朝鮮戦争は北による侵略と思うか?」との質問にもしばらく沈黙した後、「自分がここで言うのは適切でない」と述べた。(中略)
 盧政権は対北政策で表向き対米協調や日米韓協力を強調しているが、今回の統一相人事をはじめ国内的には依然、親北姿勢を維持、強化するなど“二重性”が目立つ。

 あ、そうか。古森氏と違って黒田氏の発言をずっと追っているわけではないので、彼個人がどう考えているかはチェックしていないのですが、少なくとも産経新聞の主張はこうですよね。

【主張】村山談話 正すべきは意を尽くして-コラむニュース:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/18289/
 自民党総裁選を前に、安倍晋三官房長官は(中略)「戦争の歴史的な評価は歴史家にまかせるべきだ」と語った。(中略)そもそも、戦後の一時期の内閣が過去の歴史を一方的に裁いていいのか、極めて疑問である。

 まったく同じ意味の発言に対して、この評価の違い*1。黒田氏が、つい2ヶ月半前*2の安倍発言を忘れているとは思えませんが。
 「安倍政権は歴史認識問題で表向き村山談話河野談話の継承や中韓への柔軟姿勢を強調しているが、就任前の発言をはじめ国内的には依然、靖国神社参拝を明言しないなど“二重性”が目立つ。」と書いてみれば、まるで朝日の社説。二重性が目立つのは廬政権でしょうか、黒田氏と産経でしょうか。

*1:韓国の対外姿勢と日本の国内問題は違う、といった批判が予想されますが、全体主義・侵略主義的な政権をどう評価するかという意味では、まったく同じです。

*2:偶然だけど、古森反論がワシントン・ポストに掲載されるまでの期間とほぼ同じですね id:pr3:20061114:1163497865 。産経的には、これを手放しで喜べるぐらいの短い時間のはず。