黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

最近買った本。

 買うペースが早くてここに書くのが追いつかない。

 「西遊記!外伝」をはさんで連載が中断していた時期。しかしまったくギャップを感じないのはさすが、というか、雑誌で読んでた人はどう思ったんだろう(笑)
 いまさらですがストーリーの解説をすると、「源氏物語」本編に絡めて陰陽師の安倍家と賀茂家の対立が描かれています。賀茂の当主役がパタリロで、安倍家は安倍晴明が亡くなってから邪法に走り光バンコラン源氏を亡き者にせんとするので二人が協力するという話。普通、平安もので陰陽師が出てくると安倍が主人公側で賀茂がライバルとして描かれることが多いわけですが、なんで逆転してるのかなと思っていたら、この3巻で全容が見えてきました。かつて、阿倍仲麻呂に取り憑いた悪魔が唐国に三百年の戦乱を引き起こしていた。その悪魔が今度は仲麻呂の遠縁である安倍氏に入りこんで、日本も戦乱の渦に巻き込み人々の魂を手に入れようとしている、と。多少無理はあるけど、なるほど、という感じです。
 安倍家の縁戚の先祖に悪魔がいて国を戦争で滅ぼしかけ、今度は子孫に取り憑いてまた同じことを繰り返そうとしているわけですか。もちろんこれは、サワヤカな安倍晋三氏とはなんの関係もない話ですよ? 
パタリロ源氏物語! 3 (3)

 ひさしぶりの単行本。ブランクがあったのに腕前は衰えていないのが嬉しいですね。椎名あゆみ作品には、かけがえがないと思わせる独特の魅力があって(それはかつて「りぼん」が普遍的に持っていた魅力だったかもしれませんが)、中世アラビア風ラブロマンスの本作にも活かされているのがわかります。シリーズ前作は中世西欧風で、直接的にはまったく関係ないのですが、題名どおりにお伽話を現代の感覚で描いてあるような、得難い作品だと思います。安易にファンタジーの要素を入れないのも良。
お伽話をあなたに月夜の舞姫 ついでに前作 お伽話をあなたに

 新作は本領の学園もの。「タイトルは鼻歌の一節」というぐらい話の中身はなきに等しいんだけど、絵がものすごくうまくなっていてびっくり。ちょっとした表情とか仕草とかアングルとかね。正直言って「愛してるぜベイベ★★」のころは能面のようなというか爬虫類的な表情のないでかい目玉がネックだったんですが(ゆずゆちゃんは別)、そういう欠点もなくなっている。キャラもめちゃくちゃ立ってて魅力的で、これだけ中身のない話なのにすらっと読めてしまいます。ただなぜか、読んでて違和感があるんですな。マンガ表現の基本が実はまだ身に付いてないんじゃないかとか。それが新しいものを生み出しているならいいんですが、単なる表現力不足になってしまっているので、ちょっと惜しいなあ。
たらんたランタ 1 (1)

 まあなんというか。あいかわらず後味の悪いホラーです、と説明してしまえば、内容については終わりですね。元のアニメの絵柄を最近までよくわかっていなかったのですが、本来はもっと眼が小さいのね。つか、永遠幸の描く眼がでかすぎるんですが。
地獄少女 2 (2)
 最初間違って特装版を買ってしまって通常版を買い直したので、悔しいから貼り付けてみる。しかしあまり意味ないな。 地獄少女 2 特装版 (2)