黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

最近買った本・その3。

 買い忘れてたのでまとめ買いし、ついでに1巻から読み返してみました。1巻を読んでから放置していたんですが、まとめて読むと記憶にあったよりは面白い。まずキャラクターありきでストーリーを構成するのは、少なくとも学園ものとしては間違っているわけではない。キャラクターそのものは練り込まれてる。
 ただ、なんでこう、ひどく不自然なものを感じるんだろうか。外面的な設定とそれを説明するための行動ばかりで、彼らの思考がものすごく変な回路を経由しているというか、単純にいって理解しがたい。ここで「外面的な設定」というのは、たとえば親に過剰な期待をかけられたとか見捨てられたことがトラウマになっていて自己承認を求めているといった、本来なら内面に関わることまで含めて、外面に貼り付けられた記号的な設定に見えてしまうのですよ。だから理解できないのかとも思ったけど、原因はそれだけでもないような。うーむ、困ったなあ。「りぼん」掲載作品になにを求めているんだと言われたらそれまでなんですが。
紳士同盟【クロス】 (2) 紳士同盟クロス 3 (3)

 完結。少なくとも生きたキャラクターという意味では「紳士同盟クロス」よりは上でした。ご都合主義的な動きはするものの、物語の目的に沿って動いているという意味では自然だし、読みやすい。なるちゃんいい子だしね。
チェリージュース 4 (4)

 「ぴちぴちピッチ」作者の初のオリジナル連載。そうか、「ふしぎ遊戯」が始まったのはもう10年以上前になるのか、と指を折って数えてしまったり。(まあまだ続いてるわけですが)。「なかよし」読者にとっては生まれたころの作品なわけで、ネタがかぶってても気がつかないだろうし、それでかまわないんだろうな。たとえば黄道十二宮をモチーフにしたらみんな「聖闘士星矢」のパクリになってしまうかというとそんなことはないわけで、星辰二十八宿や朱雀七星をモチーフにしたマンガが他にあっても問題はないでしょう。ただまあ、まだちょっと早かったんじゃ?と思った年寄りがいるというだけで。星辰の扱い方なんかはだいぶ違うしね。もっとも、この先がまた美朱と唯の対立構図までかぶりそうなのがまた気になるわけですが、これも定番だしねえ。
 「ぴっち」のときは胸の描写ばかり話題になってた気もしますが、この人は本当はふとももを描く方が好きなのかもなあ。(なのになぜ前作は人魚がモチーフだったんだろう)。少女マンガで、胸の谷間をくっきり描いてトーンを貼るあの描写を始めたのって、花森ぴんくが最初だったか種村有菜が先にやってたっけか。とかどうでもいいようなことを考察してみたりして。
ゆめゆめ・ゆうゆう 1 (1)

 2ヶ月連続発売でいよいよクライマックスに向かってます。Lがいて他のみんなもいる日常生活を、もうちょっとゆっくり読んでいたかった。
ラブ・モンスター 11 (11)