黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

広告はネットへ。

ITmedia News:ネット広告市場が1.5倍に、従来媒体は微減 電通調査
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0602/21/news054.html

 かつては「四媒体」といって、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌がメディア広告の主力だったんですが、ネット広告がしばらく前にラジオを抜いて、去年は雑誌の3/4ぐらいにまで迫っているようで。現場にいたころは雑誌媒体中心に仕事してたんで過大評価してるのかもしれませんが、雑誌ってこんなに規模が小さかったのかなあ。あるいは、ネット広告ってそんなに有効だと思われているんだろうか、とも。
 インターネットが商用化されて以来、ビジネスモデルは広告頼みが主流だったわけです。やれポータルサイトだプッシュ型コンテンツだコンテンツホルダーだ、成功失敗取り混ぜていろんな概念が提唱されてきたわけですが、たいていは広告収入の増加を前提にしてきた。でもITバブル崩壊のとき、それじゃ駄目だ、ってことになって、Yahoo!あたりはインフラ整備に軸足を切り替えるなんてことになってたはずですが、いつのまにか逆戻りしているのね。
 テレビ・ラジオ・雑誌は広告がメイン収入で(新聞のビジネスモデルはよく知らない。重視してはいるんだろうけど)何十年も続けてきてるんだから、パイの食い合いはあっても広告収入モデルが成り立たないってことはないんだろうけど、どうも実感として、広告だけでこれだけ膨れあがったインターネットを維持できるとは思えないんですよねえ。大丈夫なんだろうか、本当に。効果測定とかダイレクトにできるのは、たしかにメリットだと思うのですが。逆に言えば、在来メディアで効果がどのぐらいあるのかわからないのに膨大な広告費が使われてきたことが、ありえなかったのかもしれませんが。なんか主旨が不明確だけど、なんとなく違和感を抱いています。