黙然日記(廃墟)

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こないだ買った本。

 わりと遅くなってしまった。

 http://d.hatena.ne.jp/pr3/20050525/1117030929 のコメントのあとすぐ感想を書くつもりだったんだけど。今回はちょっとギャグ抑えめかな。7巻が飛ばしすぎだったせいもあるだろうし、貞子関連がのっぴきならないところまで来ちゃってるせいもあるだろうし。(そう考えると、ユミ&タオル男は扱いが悲惨だよな(笑)。こっちはまだフォローがありそうだけど)。併録の「ドライアイス*1もそうだけど、この人の本領はシリアスだからなあ。でもきせユカはギャグだから人気が出たという面が大きいわけだから、これはこれで通してほしいところ。湯川母はどこまで行こうとしているのか、作者はどこまでコントロールしているのだろうか。
 ところでユカの入浴シーンが2回もあったけど、これはサービスなんだろうか。誰に対してもサービスになってない気がする(笑)
 そしてついに「健一伝説レジェンド」もなしか。その代わりに描きおろされてる「チャレンジ倶楽部」って『ヤングユー』の企画だったよなあ。取材はしたけど描く場所がなくなってしまったというわけか。休刊の余波がこんなところにまで。
きせかえユカちゃん 8 (8)

 ほほう。この人も風呂敷畳めないタイプですねえ。畳もうとしていちおう形にしてるから、まだ安心できるけど。
 併録の「未来にキッス」はSFかと思ったらタイムパラドックスの処理が滅茶苦茶でがっかり。これは期待する方が無理なのか。24年組が黄金期のSF小説を読んでSFマインドを少女マンガに取り入れ、その影響を受けた世代まではSFマインドが受け継がれていたけど、その先はファンタジー世代になってしまって、SFはガジェットの形しか残らなかった。このへんまで、前回宮城理子に関連して書きましたね。で、藤田まぐろおおばやしみゆきら90年代前半までにデビューした作家はファンタジー第二世代で、ファンタジーマインドとでもいうべきものを継承しているのだけど、その先はさらに劣化コピーが進んで、物語すらろくに描けなくなってしまっているようで、古い読者としてはかなり不安なんですよ。『りぼん』ではちゃんと物語を描ける最後の世代の作家として、藤田まぐろにはまだまだ頑張ってもらわないといけないんですが。
P・えんじぇる 2 (2)

 ストーリーについては映画とほぼ同じだろうということで略します。タイトルの「ともだち」というのがなかなか深い意味のようで。ネタ的にはお約束なんだけど、ホワイトとブラックの対決シーンがいいなあ。動いてるところを早く見たいと思うけど、上北ふたごだからマンガでここまで描けるのかも、とも思います。
映画ふたりはプリキュアマックスハート 2 (2)

 買いそびれてた本。出版社がマイナーだから棚差しになると探しにくくてかなわん。続き物にしたのはいいんだけど、月8ページの連載を楽しみに読んでる人はたまらないだろうな。バイト店員たち女性キャラの出番が減ったのも残念だし。島本作品としては例外的に(キャラ設定が外部だからということもあるのだろうけど)女性キャラが魅力的なんだから。
アニメ店長 2 (2)

 過去編。絵がうまいというのは、たとえば大帝国の女王陛下をちゃんとそれらしく描けるところに現れるものですね。ただの美人でごまかすんじゃなくて、ちゃんと“威厳のあるおばさん”を描けるマンガ家は、日本には少ないんじゃないかと思います。サンデーGXとかのオタ系入ってる雑誌では皆無ではないかと。
新暗行御史 12 (12)

 最終章突入。ていうかその前の、永田町壊滅がすごすぎる。たしかにもう、この国の悪を滅ぼすなら、これしかないわけで。ただ、本当にやってしまったら、最終章に描かれているとおり治安が崩壊するのも確実なわけで。どうやって結末に持っていくんでしょうね。
アクメツ 15 (15)

*1:ドライアイス”って商標名なのか。今ATOKに警告されてはじめて知った。