黙然日記(廃墟)

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対中外交について。

 id:kamayan:20051018:1129584635 が力作なので一読をお勧めします。ただし100KBぐらいあるので注意。で、これを読んでいて思い出したのだけど、敗戦当時の陸軍大臣阿南惟幾だったと。
 で、ここ数日来、日中間が騒がしいわけですが、その中心にあって事態を収拾すべき駐中国大使が阿南惟茂氏。えっ?と思って調べてみると、やはり惟幾の六男だそうです。*1
 親の仕事の責任が子供にあるとは思わないけど、外務省に他に人材がいないわけではないだろうし(一般的な意味で人材が揃っているかというと、ちょっと怪しいけど)、よりによってそういう人物をよりによって中国大使に送り込むことはないだろうと思うんですがね。向こうにしてみりゃ、ケンカ売られたと思ってもしかたないんじゃないか? 
 この件に限らず、常識で考えておかしなことが日本の対中外交には多すぎると思うんだけどねえ。ガス田の所有権を主張するとかは常識で理解できるけど、神舟六号の成功直後に靖国参拝するとか。
 もちろん中国の側にもいろいろ問題はあって、数日前だと思うけど(ちょっとソースが見あたらない)訪中した外交官が連絡なしに一日すっぽかされたという話がありました。朝貢外交はもうだいぶ前にやめたんだから、こういうのはちゃんと近代国家としての外交プロトコルを守ってほしいところです。ただこれもお互いに、前近代的な価値観を振り回すのはやめましょう、というだけの話なんだけど。近代外交は互恵主義が原則なんで、ある意味で見合ったレベルで釣り合っているのか? しかし国民としてはそれで満足するわけにもいかんのですよ。