選択肢。

歌田明弘の『地球村の事件簿』: 自民党が勝っても小泉首相はいなくなる
http://blog.a-utada.com/chikyu/2005/09/post_da3d.html

　そうなんですよね。どういうわけかみんな忘れてるようだけど、小泉首相の任期は長くてもあと1年しかない。わたしもこの記事を読むまで忘れていたんで、大きなことは言えないんですが。……なぜ忘れていたんだろう。*1
　今回の選挙、郵政改革に関する争点を整理してみると、

• 小泉自民党−まず民営化して、いずれ財政投融資にも手をつける
• 民主党−まず財政投融資削減、いずれ民営化も視野に入れる
• 国民新党等−いずれ改革するが、いまはなにもしない

　で、民営化しただけでは実はなにも変わらない。国鉄は赤字垂れ流し、電電公社は独占による弊害と、民営化のメリットは明らかだったのですが、郵政公社の場合はなんだろう。簡保の施設とかの無駄遣いはなくなるかもしれないけど（それだけでもメリットではありますが）、日本経済を無茶苦茶にしている最大原因のひとつである財政投融資に手をつけないと、郵政改革の意味がないわけです。実は両方いっぺんにやるのが当たり前で民主党も腰が引けてるなあと思っているのですが、優先順位で比較してみるとまだましかと思います。

　今回自民党に投票するということは、小泉後の自民党あるいは自公政権に白紙委任状を渡すことである。あなたがそれを正しいと思うなら、そういう投票を選択してください。

*1:この点も考えてみると興味深いのですが、それはまた改めて。