黙然日記(廃墟)

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職業選択の自由、ラララ。

asahi.com:道路公団天下り禁止を見送りへ 「職業の自由侵す」
http://www.asahi.com/national/update/0727/TKY200507260431.html

 なにを寝言を言っているんだと。これだけ揺さぶられているのに、まだ寝てるのか。呆れた。
 国家公務員の天下り禁止が法律で規定されているんだから、みなし公務員にも適用されると考えるのが普通じゃないのか。法的な強制力はないにせよ、「李下に冠を正さず」が当然の前提だと思ってたんだが、違うのか。
 公務員の天下り禁止が特殊法人への天下りを経由することでザルになっていることが問題であるぐらい、普通の感覚を持っている人間なら誰でもわかる。しかしお役所の論理にずっぽり浸かっていると、まず天下りありきで、既得権益の抜け道を探すことに必死になってしまうらしい。
 前近代においては賄賂がそうだった。公務員の当然の既得権益とみなされていたものを、数百年かけて絶対禁止までもってきたのだ。特定の公務員に対し民間企業が利益供与するという意味で、賄賂と天下りとどう違うのか。
 都合のいいときだけ憲法を持ち出すな。

参考資料:
資料 9 みなし公務員規定のある特殊法人(未定稿) http://www.soumu.go.jp/gyoukan/kanri/ref9.htm

日本国憲法 http://www.houko.com/00/01/S21/000.HTM
第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
第15条 2 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。