NHK番組改変問題・各社の論調

http://www.asahi.com/national/update/0118/004.html　［アサヒ・コム］
ＮＨＫ番組改変問題、本社の取材・報道の詳細
http://www.sankei.co.jp/news/050115/morning/15pol001.htm　［産経ウェブ］
ＮＨＫ慰安婦番組　推測と伝聞「政治介入」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050118k0000m010182000c.html　［MSN毎日インタラクティブ］
ＮＨＫ特番問題：「歴史教育」議連幹部らにも事前説明
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050117i412.htm　［読売オンライン］
ＮＨＫへの「政治介入」究明求める…長井氏が反論
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20050118AT1E1700Z17012005.html　［日経ネット］
自民・安倍氏、ＮＨＫプロデューサーらに抗議文

　面白いので並べてみました。こういう問題だと本当に各社の姿勢がはっきりするわけですが、昔は5紙を併読するか（1紙でもたいへんなのに！）図書館かなんかで読み比べるしかなかったのに、こうして簡単に比較できるのはいいですね。新聞社としては大変なんでしょうけど。
　関係ないけど、こうして並べると各社サイトのネーミングも興味深いですね。微妙に他とかぶらないようにしてる。なお、各社とも英文表記が基本のようですが、わかりやすくするために勝手に漢字カナ交じりに変換してあることをお断りしておきます。

　さて各論。朝日は最初のスクープを出して今回抗議文を受け取ったりしてる立場なので、詳細に扱っています。産経の報道によると紙媒体ではほぼ1面を使ってるらしい。このまとめ記事を見てる範囲では特に矛盾もなく、誤報・虚報という印象はないのですが。
　それに対して産経は徹底的にツッコミを入れるというスタンスの模様。こういうネタになると大喜びしますねここは。他にすることないのか。*1「裁判の形なさぬ“お笑い番組”　秦郁彦氏（現代史家）」という見出しもあります。もっとも詳細に扱っているのが両者なので、それぞれが指摘している関係者の発言の矛盾や前後関係も、比べてみると面白いですね。
　毎日の引用記事は、たぶん独自のスクープ。基本的に朝読戦争の第三者という立場として、こういう独自の視点を保ってほしいものです。それだけを理由に単独で購読する気にはなれないのがネックですが。紙媒体の方は、普通に見るぶんには一番読みやすくなってるんだけどねえ。「西原理恵子の毎日かあさん」も連載してるし。
　読売が、案外冷静な立場なのでびっくり。これは朝日叩きの機会であると同時に、NHK叩きの絶好機でもあるという事情でしょうか。微妙に朝日も叩きつつ、NHKに矛先が向かっているような。
　日経は、まあいつものとおりですね（笑）。株価に関わらないような政治ニュースは最低限の事実のみ。いいぞ。現時点のトップページから見える範囲では、関連ニュースはこれだけでした。

*1:ここは、少なくともIT関連記事では、なんじゃそりゃと言いたくなるぐらい微妙な表現があったりするんですがねえ。