落ち穂拾い。
購入リストアップだけして感想を書いてなかった分のフォロー。とりあえず22日購入分。
「エイケン(18)(完)」/松山せいじ ISBN:4253205488
最後まで見どころがなかったなぁ。まとめようとする意志は感じたんだけど、そのメリハリがわかってないっていうか。
たとえば、学年をあきらかにしてなかったキャラは、実は下級生でしたとかそんなオチなのかと思ってたけど、そういう設定だったのね。その設定は面白い。しかし、予定していたエピソードとして描けなかったとしても、さらりとでいいから本編の中で触れておくべきだったでしょう。そういう隔靴掻痒の積み重ね。
「シュガシュガルーン(2)」/安野モヨコ ISBN:4063349306
今のりなちゃで一番絵が上手いのはこの人だろう、って助っ人だから比較の対象になんないわけだけど。好きなタイプの絵ではないけど、上手いことは認めざるを得ない。もちろん内容については、積極的に認めます。
「ブラックジャックによろしく(10)」/佐藤秀峰 ISBN:4063289893
さーて。わたしが精神科に通院してることはここにも今までちらほら書いてきたけど、詳しいことは書いてなかったな。診断としては躁鬱で、抑鬱状態を改善するために抗鬱剤が処方されています。抑鬱を何とかするためのメンタルトレーニングとしてこの日記を「毎日」書くようにしているわけですが、ときどき薬が効き過ぎてかなりひどい躁状態でこの日記を書いてることがありますね。自覚してます。
さて、精神医学の方では躁鬱と統合失調は両極端ということになってるはずで、統合失調の人のことは内面的にもよくわからないのですが、この漫画はよく調べて書いてあるんでしょうなあ。
この精神科編のテーマの一つはマスコミの偏見報道ということで、これについても今まで触れてきたとおり、大変興味を持っています。たとえばわたしがなにか凶悪犯罪を犯したら、精神科の通院歴が報道されることになるんでしょう。しかし少なくとも、鬱状態の人間が人を殺すことはあり得ない。自殺すらできないんですよ*1。
なんというかうまくまとめることができませんが、最初は話題作ということで「ふーん」とか言いながら読んでいたシリーズでしたが、9巻からの精神科編は今いちばん気になる作品になっています。
*1:鬱による自殺は回復期に起きがちで、鬱のピークでは鴨居に縄をかけることさえできないぐらい身体が動きません。