産経「主張」の、とりあえず。

【主張】加計問題　不毛な論争にけりつけよ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/170713/clm1707130002-c.html

　この問題を不毛にしているのは、安倍晋三氏です。彼がひとこと非を認めれば、すぐけりがつく話です。「不毛だからやめよう」と言い出すのは、いつでも、追い詰められている側です。
　明確な圧力に対応するのは、忖度とは言いません。無言の圧力に対してこそ忖度があるのです。無言の圧力の存在は証明が難しいと言いますが、忖度が行われ行政がゆがめられたことが、その証明です。獣医学部新設の意味を力説して、「新設されて困る人はいない」と言っていますが、そのとおりですね。だから、新設に反対している人もいません。産経・政府側は、この藁人形叩きをいつまで続けるつもりなのでしょうか。問題なのは、加計学園以外にも獣医学部に手を挙げていた学校があったのに、無名と言っていい加計学園に決まってしまった、その経緯です。あきらかにできない、したくない理由がある、やはり横車を押したのだと思われても、しかたありません。隠蔽こそが国民の怒りを買うのだという指摘は、ここだけは正鵠を射ています。
　そこで産経「主張」の提案は、「政府が頭を下げること」です。「なんでもいいから、とりあえず頭を下げてやり過ごせ」。これが、産経からご主人安倍政権様への提案です。国民を舐めきった態度に、呆れ果てるしかありません。