日本会議系教育機関。

　こないだ、思わせぶりなことを書いてそれっきりにしていましたが、書きますね。
　森友学園が、「設立予定の小学校には、エリート中高一貫校への推薦枠がある」と宣伝していた件です。実はそんな枠はなくて、中学校側では「勝手に名前を使われて迷惑」とコメントを出し、またひとつ森友学園のでたらめぶりが明らかになった、あの件です。
　推薦枠がなかったのは事実でしょうが、無縁だったかというとさにあらず。海陽中学校（海陽学園）は、「次世代のエリート育成」を目標に、日本会議系の人脈で創設された学校なのです。「本学園の特色」( http://www.kaiyo.ac.jp/concept/index.html )をみるといきなり「次世代のリーダー」「全寮制」「道徳心を養う」「日本の伝統・文化に立脚し」など、ぷんぷん匂ってきます。
　理事の名簿がサイトにないのですが、理事長は葛西敬之氏。言わずと知れた日本会議の中心メンバーで、あとは推して知るべしでしょう。あまりしっかりした証拠がないのに非難めいたことを書くのもどうかと思ってためらっていたのですが、どうも葛西氏は日本会議であることを隠していないようだし、かまわないでしょう。
　日本会議が愛知県にエリート養成校を作る、という話は記憶にあったので、今回のニュースで「森友学園が愛知県の中学校に……」まで聴いたときピンときたのですが、意外とみなさん忘れているのか、騒ぎになっていませんね。推薦枠については、なにしろ森友学園のやることだしでたらめだったのは間違いないでしょうし、そういう意味で海陽学園は被害者だったかもしれませんが、「まるで根拠のない話ではない」ことは、報道からはわかりません。ほっといたら、どういうことになっていたやら。