阿比留氏、1万の味方を得る。

【阿比留瑠比の極言御免】国民はアパホテルに声援、日本は変わった　もはや中国の不当な干渉を許さない - 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/print/170126/prm1701260006-c.html

　あびるんの知っている《日本人》は、わたしの周囲にいる日本人とはかなり違うようです。「高級国民」という方々でしょうか。わたしの周囲で、政治の話を避けている日本人の意見は、「会長の顔写真入りのミネラルウォーターやレトルトカレーを配っているのはどうかしている」「便利だけど高い」「会長のことは知らんけど田母神俊雄氏の著書まで置いてあるのか」といった具合です。田母神氏がアパグループの論文（？）コンテストで売り出したことは、あんがい知られていないんですね。
　アパグループと会長に1万数千件の賛同意見があったと聞いても、「はあ、ネットの暇人には勝てませんね」という感想しか浮かんできません。政府が（間接的に）アパグループの見方をしたって、安倍晋三政権ですからそりゃなんでもやります。日本社会の風潮が変わったわけではありません（歴史修正主義に対して寛容になったようだ、とは、残念ながら言えそうですが）。ネトウヨの絶対数は百万のオーダーには乗ると思われますが、それが1億2千万人の中で多数派なのかどうか、考える能力はさすがにあるだろうと思います。
　《科学的検証》をしたらどっちが勝つのかもわからない、ていうかいままでの検証の科学性を理解できない人たちをこれ以上あげつらうのもかわいそうですが、それがいちおうは名の通ったホテルチェーンの会長や第三都市圏の市長や（最近まで第一都市圏の知事も）、仮にも全国紙の一角を占める新聞の論説委員や、ましてこの国の首相が、１＋１レベルの論理も例解できない歴史修正主義者となると、少しでも声を上げていかねばなりません。面倒なことです。