産経抄、いまごろ気づく。

【産経抄】東京五輪は熱中症対策から？　８月２４日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160824/clm1608240003-c.html

　前回1964年大会は、ご記憶のように10月10日開幕でした。当時の東京は、真夏でも33℃ぐらいだったと記憶しています。10月はむろん、快適なスポーツの秋でした。
　今年の関東は天候不順であまり暑くならなかったのですが、それでも35℃をうかがう勢いでした。21世紀になってからの通例を考えると、7月8月梅雨明けの東京は最高38℃になることが容易に予想できます。そこでの五輪開催は無理だ、せめて秋開催にしろと招致段階から口を酸っぱくして申し上げてきたのですが、なぜか偉い方々には無視されました。産経さんも、いまごろ気づいたふりですか。屋内はともかく、といっても人が多くなれば8月半ばのビッグサイトの惨状を思い出さざるを得ませんが、屋外のメインスタジアムやマラソンはどうするのですか。6時スタートにしたって最後の選手がゴールする9時ごろには酷暑が始まっています。選手だけでなく、観客やスタッフのケアも必要でしょう。
　しかしこの「産経抄」は「熱中症対策を」と唱えるだけで、具体的な対策は提案していない無責任ぶりです。カネに目がくらんで日程を決めた偉い人たちへの批判すらありません。一人でも倒れるようなことがあれば、誰がどう責任を取るんでしょうね。