産経歴史戦の思い込み。

【歴史戦】慰安婦は「性奴隷」　米教育指針に明記　カリフォルニア州 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/print/160715/wor1607150048-c.html

　中村将ロサンゼルス支局員も、産経新聞の全記者も、古森義久ワシントン支局――の今なんて肩書きなんだろう、嘱託かなんかだと思いますが、その古森氏も、「言葉の意味の調べ方」を覚えましょうね。字面から意味を決めつけるのでは、言葉の意味を知ったことにはなりません。古森氏は以前、「『性奴隷(sex slave)』でぐぐったけどポルノサイトしか出てこない、そんな言葉は慰安婦問題で使われていない」などと書き込んで大恥を掻いていましたが（実際にぐぐるとちゃんと性的奴隷制(sexual slavary)についての解説が先に出てきます、少なくとも現在は）、ただぐぐるだけでは言葉の意味を調べたことになりません。きちんとした辞書や百科事典で引く必要がありますが、この件に関してはWikipediaで「性奴隷」を検索しても、ちゃんと「性的奴隷」にリダイレクトされます。まあ解説はあまり役に立ちませんが。とにかく、字面だけから米こきの教科書に出てくる「性奴隷」の意味を判断して騒ぐのではなく、それがどんな定義なのかちゃんと調べて、それが従軍慰安婦に当てはまるかどうか冷静に考える必要があるでしょう。
　これは「性奴隷」だけでなく「法の支配」とか（「法律による支配」ではありません）「公共の福祉」とか（公共機関による福祉サービスではありません）とか、わかっていないから滅茶苦茶な憲法草案を出してくるのですが、ほんと、恥を掻きたくなかったら調べましょうね（わだしに大きなことは言えませんが）。