産経抄のトランプ氏観。

【産経抄】トランプ氏の日本嫌いはどこに起因するのか　５月９日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160509/clm1605090003-c.html

　「米国大統領にいちばん近い男」というジョークを思いつきました。ライバルは女性ですからね。しかし、ドナルド・トランプ氏がかなりの高率で大統領に近づいているのは確かです。
　で、このコラムは「トランプ氏がつきあってきた日本人はギャンブラーとか後に有罪になった人物とかで、それが日本嫌いに繋がっているのだ」と結論づけていますが、そうでしょうか。人間はそんなに単純なものではありませんし、ある面ではひどく単純だったりもします。（西アジア系の）移民嫌いで知られるトランプ氏の信念が、東アジアにも向けられていると考える方が、よほど理解しやすいでしょう。文中にも触れられていますが、1990年前後にバブル期の日本は米国の不動産を爆買いし、批判を受けました。その批判の根底に、19世紀から続く黄禍論、東アジア人種への差別意識が潜在していることは、言うまでもありません。
　産経は自分を名誉白人だと思い込んでいるから、それに気づかないか、気づこうとしないのでしょうけれどね。