日頃声高に愛国を説く産経抄。

産経ニュース
【産経抄】日ごろ声高に平和や理想を説く人ほど、同胞の命や他者の気持ちに関心が薄くはないか　４月１６日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160416/clm1604160003-c.html

　これはものすごい問題提起をしてきたものです。日ごろ声高に愛国を説く人ほど、同胞である社会的弱者（非正規労働者や生活保護受給者）に関心が薄くはないでしょうか。そもそも根本のところで、個人より国家を優先する思想ですから、論ずるまでもないことです。
　具体的には、野党各党関係者（民進党公式Twitterも含む）の失言や発言をあげつらっているのですが、ネットの暇人はそういうのをウォッチしていますから、拡散しやすく昭志の目にもとまりやすいでしょうね。自民党関係者には失言はなかったのでしょうか。民進党公式の発言についてもこの「産経抄」はミスリードしています。自民党が休戦を申し入れたことではなく、（申し入れを自ら無視して）現政権の足を引っ張り続けた行為が「それじゃだめ」と言われたのに、あのときの醜態はまるっと無視しています。
　原発にせよ、最初の震度７のあと、誘発されて各所で大きな地震が起きる可能性があった以上（不幸にも実現しました）、原発はとりあえず停止して様子を見るのが妥当でしょう。東北大地震の例と無関係というのは、どこから出てくる話でしょうか。原発をとにかく動かせば（我々は）シアワセ、というこの産経の妄念は、どこから出てくるのでしょうね。