自分で判断し、信を持つべし。

　マスコミは信用なりませんが（特にS紙は）、「マスゴミは信用ならない」というネットのうわさの方が、信用できないことがあります。*1

「だまってトイレをつまらせろ」　あなたならどうする：朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ2V54CGJ2VUTFK00L.html

　2月28日付のこのコラムが、一部で「朝日がまた電波」みたいな扱いを受けているのを見かけたのですが、読んでみると、見出しと完全無料の冒頭部がキャッチーなだけで、全体はまともです。「権力に（安倍晋三政権に限らず）だまされるな」という警告ですね。釣りと言えばそうなんですが（ひなまつりだけに暇な釣り）、いろんなものに惑わされることのないようにしたいものです。
　S紙の場合、見出しがキャッチーなだけかと思っていると、最後まで電波ですからねえ……。

【産経抄】女性もセクハラにご用心　元社民党議員の独身男性市長への発言　波紋おさまらず　３月３日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160303/clm1603030003-c.html

　というところでなぜか「産経抄」に話が飛ぶわけですが。ていうか700字弱のコラムに47文字分の見出しはいかがなものでしょうか。
　社民党とかリベラルと名のつくものを叩けるならなんにでも飛びつきますね。弱い女性の見方の振りまでするから、手に負えません。「結婚しろ」という発言が、すべてセクハラに該当するのかは疑問です。「適齢期の女性は早く結婚して家に入れ」がセクハラなのは間違いありません。しかし「ハラスメント」ではあっても「セクハラ」なのかどうか。この言葉の多用は、実態を見えにくくするとは、しばしば指摘されているところです。
　だから要するに、インパクトのある言葉を使って社民党のイメージを落としたいだけなんですね。最初の段階で論理性がないから、最後まで話の筋道がれろれろで、オチもなんにもありません。まあ、「産経抄」としては通常運転ですが。

*1:もちろん、当ブログにも当てはまる話です。