黙然日記(廃墟)

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歪んだ見出しに見える古森氏の思惑とは。

 大掃除とか、もうね。

【あめりかノート】「安倍首相の軍国主義化防ぐ…」 偏向と独善の「憲法9条ノーベル平和賞を」運動 歪んだ構図に見える中韓の思惑とは 古森義久 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/print/151227/wor1512270025-c.html

 まあ、こっちの見出しをつけた時点で出オチですから、特に書くこともないんですが。どこが「あめりかノート」なのかなあ、アメリカで書くからってだけなのかなあ、とか。
 ノーベル平和賞を《国外からの圧力》と表現する古森氏は、ひたすら凄いです。真似しようにも真似できません。選考委員会が政治的に利用しているという批判はありますが、その偏り方は、古森氏の大好きな「自由と民主主義という共通の価値観」に基づく方向です。あ、古森氏の考える「じゆうとみんしゅしゅぎ」は、それとは違うものなのかもしれませんが。冷戦終結から四半世紀が経っても、ロシアと対立する国を平然と「西側」と表現するぐらいですから。
 まあそういうわけで、「自由」「民主主義」「人権」などを戦争(言論戦含む)の言霊兵器としか考えず、本当はその中身が大っ嫌いな古森氏ですから、ノーベル平和賞日本国憲法もその擁護派も嫌いです。嫌いだから敵と決めつけ、敵だからつまりは外国のスパイだ、とやらかすわけです。こういう人を「スパイだーマン」と呼びます(嘘です)。
 「自由」「民主主義」「人権」そして「平和」を、道具として使いながらその内実を嫌っている老兵を、「自由主義の暗黒面に落ちた」と表現しても、差し支えないのではないでしょうか。*1

*1:流行遅れの映画ネタを使ってしまったので、あわてて最新ネタにこじつけるの図。