黙然日記(廃墟)

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産経筆者の日本語観。

 国本武春師の訃報に接し、心より哀悼の意を表します。それにしても、55歳とはあんまりです。合掌

【日本千思万考】日本語は世界で唯一“植民化”されなかった言語 国際人たる前に「立派な日本人」であれ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/west/print/151224/wst1512240009-c.html

 外部筆者上田和男氏のコラムですが、あんまりなので。
 はいはい。日本語は特別、日本は神の国。日本語が韓国(朝鮮)語をはじめとするツングース諸語の文法と南方諸語の発音を金合わせたクレオール言語であることは、少しでも言語学をかじってから日本語について真摯に考えたことがあれば、すぐわかることですし、これは南方民族がツングース民族に征服されたんだろうなあ、と考えるのが自然です。隣国であるツングース諸語特に韓国語と比較しないで日本語を云々する人は、ごく上品にいって「愚かである」としか言いようがありません。
 「日本語は唯一征服されていない」というのもわけのわからない言いぐさで、たとえば漢民族は何度も他民族に征服されていますが、漢語を失いませんでした。西欧しか見てない愚か者に対して言うなら、イタリアだってイタリア語を失っていません。ラテン語と呼ばれたり、形は変わっていますが、それなら「日本語」だって平安期とは別物のように変わっています。まあなんというか、「日本は神の国」と思っているような人がいかに愚かであるかを証明する文章ですね。元産経新聞記者、現五輪組織委員長の人などはどうなのでしょうか。
 日本語には現在、浪曲*1などの美しい文化があります。現状を誇ればいいのであって、伝統にすがるようになったらおしまいです。

*1:明治以来ですからそんなに歴史はありません。