黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の住民投票観。

 こことは別に、公開しているメールアドレスに無差別に日本語や英語や中国語のメールが送られてくるのですが、中国語のメールは(おそらく)「業務代行」とか「経理代行」とかが多いです。日本語のは出会い系ばかりで、それに較べたら真面目なのでしょうが、ジャンクメール業者に経理なんか任せたくないわ。

【主張】大阪都構想 住民投票ありきは疑問だ:イザ!
http://www.iza.ne.jp/kiji/column/print/150114/clm15011405030002-c.html

 関東在住のわたしとしては、基本的には他人事ですからどーでもいいのですが、東京都特別区が一般市昇格(都制度の解消)を求めているのを無視して、なんでそこまで躍起になって都制度を導入しようとするのか、理解できません。そう言う意味では産経「主張」と同じ立場ですが、いずれにしろ決めるのは大阪府・市民です。住民投票による直接民主制で決めるのは妥当な選択でしょう。これで「ノー」を突きつければ、大阪維新の会としては完全な手詰まりになるのですし。
 ところが産経「主張」は、そういうことではなくて、プロセスそのものが気に入らない、と言っているのですね。民主主義の一プロセスとしての住民直接投票が気に入らない。民主主義が気に入らない。お上の命令でどうにかするのがいちばんいい、と、こういうことを考えているようです。いろいろ小理屈を並べていますが、「地方のことは地方にゆだねる」という大原則を理解していないのは明らかです。現大阪市長が拙速で失敗するのは今に始まったことではありませんし、そのうちに府民や市民も気づくでしょう。それも、民主主義のコストです。コストを嫌って中央統制による効率化を求める産経の感覚も理解できなくはありませんが、仮にも民主主義の旗を立てる者なら、鷹揚に構えることが必要なのですよ。