黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の産めよ殖やせよ精神主義。

「♪隣の小母さんちょっと来ておくれ♪鬼が出るから行かれません」というフレーズは、江戸時代よりずっと前、室町とか平安の匂いがします。そのままの形ではないでしょうが。『ずいずいずっころばし』も、たとえば「♪茶壺に追われて」は江戸時代の茶壺行列と解釈されていますが、もしかしたら上代古語などで解釈してみた方がいいのかも。昔の子供も現代と同じように遊んでいたはずで、一定の年齢の子供が遊ぶゲームなら、昔の方がルールが単純だったと決めつけることはできませんよね。
 というところで、子供の話に入りましょ。

【主張】少子化問題 国民の機運高める年に 子供育てる喜びの再確認を:イザ!

http://www.iza.ne.jp/kiji/column/news/150103/clm15010305020001-n1.html

 レギュラー1回目の産経新聞「主張」は、少子化問題です。現在の少子化問題の根底にあるのは、「結婚したくてもできない」「子供を作りたくても産めない」、大多数の若者の生活水準が向上していないという問題です。産経も、いちおうそのことは認識しているようですが、−それは本文中でざっと触れるだけで、結論や見出しは精神論ばかりです。「産めよ殖やせよ」の再来には抵抗があるようだが、我が産経はあえて戦中のスローガンを持ち出すぞ、国家総動員一億玉砕だ、どうだカックイイだろう、てなもんです。アレ丸出しですね。国民に「健全な精神」すなわち国家主義を植え付ければ、少子化をはじめあらゆる問題が解決する、という発想が産経新聞にはしばしば掲載されますが、本気でそういう思想なのだとしたら、テロ支援新聞とでも呼ぶべきでしょう。