今年の産経を占ってみる。
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを聴きながら書いていますが、今年のテーマは「シュトラウス三兄弟」。ワルツ王ヨハン・シュトラウス（子）とやはり才能溢れるその弟たちなんですが、「××三兄弟」ってどう聞いても悪役のネーミングですよね。しかもザコ。というわけで、今年もよろしくお願いいたします。
【産経抄】貝と羊 １月１日：イザ！
http://www.iza.ne.jp/kiji/column/news/150101/clm15010105290001-n1.html<<
産経新聞年頭社説が産経ニュースにもiza!にも見当たらないんですが、どういうことでしょう。2日回しならいいんですが。まあ「産経抄」があいかわらず、年のしょっぱなからひどいので、こちらを取り上げることにします。
《抗日戦争７０年の今年》じゃねーだろ、「抗日戦争勝利70年」だろ。計算もできないのか、抗日戦争（日中戦争）で中国が結果的に勝ったことをどうしても認めたくないのか、もしかしたら両方かもしれません。古代中国黄河文明の成立を貝と羊の文化の混交に求め、財貨と信仰の対立に現在の中国の姿を見る視点は、漢字の成立などを調べた身からは面白くはありますが、しかし別に産経独自の着想ではなく、加藤徹氏の著書によるものです。そこから導く結論が、あいかわらずの黄禍論で*1、中国への対応が《今年も最大の課題》とか、どんだけ自分期の興味ジャンルにしか関心がないんだよ、と呆れざるを得ません。今年も産経は安泰だ。
