産経「主張」の事実と反論。
【主張】反日宣伝 黙さず事実で反論重ねよ:イザ!
http://www.iza.ne.jp/kiji/column/news/141221/clm14122105010002-n1.html
「日本への事実指摘 黙さず虚構で反論重ねよ」と、産経新聞が主張しています。相手とするに足りません。習近平主席が追悼式典で述べた「30万人以上」は南京市近郊での被害者を含めた推計で、誇張といえばそうなのかもしれませんが、まったく根拠のない、追悼式典にふさわしくない数字ではありません。不当な宣伝行為への反論は行うべきですが、反論は事実に基づかねばなりません。「近郊の犠牲者は大きく取って30万人だが、南京市中心部では2万人と推定される、『南京大虐殺』の定義は中心部の犠牲だ」と主張するなら、そこでようやく、事実(の推計)に基づいた歴史についての論戦が始まります。「その数字は誇大だ、だから犠牲者はゼロだ」などという、事実も論理も無視した“反論”が有効だと考えているなら、産経新聞に未来はありません。日本政府(=現政権)が、こんな言説を真に受けることがなければいいのですが。