黙然日記(廃墟)

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産経「正論」の国民不在。

 6月13日の金曜日分です。
「『死刑台のエレベーター』と『死刑台のエスカレーター』、時々ごっちゃになるねん。マイルス・デイヴィスがフィルムにインプロビゼイションで音を当てて、その後の映画音楽に革命を起こしバイブル的存在になったんが『死刑台のエスカレーター』で……」
「マイルスは『死刑台のエレベーター』です」
「わかってるねんで!?」

【正論】男系を堅持し皇統の危機克服を 国学院大学名誉教授・大原康男 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140613/imp14061303090003-n1.htm

 皇統の男子継承に、いまやなんの不安も心配もありません。悠仁殿下の健やかなご成長を、わくわくしながら見守るだけです。で、大原氏のような反動派は、なぜ悠仁殿下のご存在を無視するのでしょうねえ。皇嗣の存在無視など、これ以上はない皇室軽視だと思うのですが、彼らにとっては皇室などどうでもいい、軽い神輿のような存在なのかもしれません。そうでもなければ、旧宮家の復籍など、思いつきもするはずがありません。そう、あいかわらずこんなことを言っているのです。反動派の言いなりになる特定の人物を想定している、とまでは言いませんがね。
 小泉純一郎内閣での女系天皇に関する有識者会議の提言が反故になってから、何年経つと思っているのでしょう。それが反故になったのは、ひとえに悠仁殿下ご生誕の結果であって、第一次政権成立後《直ちに「有識者会議」の提言を事実上白紙に戻した安倍晋三首相》などというのは、都合のいい観点で都合のいい人物を持ち上げる言説でしかありません。この手の人々に特有の自己中心主義には、呆然とするばかりです。現在、天皇の法律上の地位は「国民統合の象徴」です。国民に受け入れられない皇室というものはあり得ません。旧宮家復籍などが本気で可能なのか、大原氏の一味はじっくりと考えてみるべきでしょう。