産経、全文掲載する。他。

　5/17分です。夜空が晴れてるか曇ってるかなんて見てませんよ。

【編集日誌】「詳報」よりも「全文」で - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140517/plc14051709270006-n1.htm

　乾正人編集長が、珍しく編集方針についてまともに解説しています。安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会（安保法制懇）の報告書、戦後安全保障政策の一代ターニングポイントになるというか、後世から見てあのとき日本は道を誤ったと言われるだろう転換点になる報告書を紙面に全文掲載したことについての解説です。重要文書ですから掲載は英断と言えますが、常識的には、紙面では詳報にとどめ、全文は電子版掲載という形にするのが妥当ではなかったでしょうか。ディジタル・ディバイドなんてことも言われますが、詳報があれば一般的には困らないし、電子版の方が老眼にも優しいですよね。紙販路が狭く、電子版に力を入れている産経新聞ですが、使い分け方がいまいち身についていないのではないでしょうか。今回については編集長の責任だと思いますが。

【産経抄】５月１７日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140517/plc14051703060005-n1.htm

　あほくさいのでさっと流しますが、やはり集団的自衛権行使容認に関して、東京新聞に喧嘩を売っています。「国民を戦地に送る」という東京の見出しが、抄子には読解力がないのでわからない、とボケをかましていますが、本気でわからないなら新聞コラムニストが務まるレベルではありません。それともまさか、自衛隊員は日本国民ではないと思っているのでしょうか。国民（自衛隊員）を戦地に送る決断だ、ということを承知の上で開き直って賛同してきたのではないのですか。その覚悟がないのに囃し立ててきたなら、無責任という以上に人として許されないレベルの言説です。《小紙は日本の新聞なので、憲法解釈の変更を断固、支持したい》という結びも、いまさらながら呆れかえった言葉です。「時の政見に従わない者は非国民」と言っているのと同じですし、「憲法の遵守義務が国民にある」と主張してきたのはどうなっているのでしょう。産経の言うこと、やることは、とにかく出鱈目です。