黙然日記(廃墟)

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産経「主張」、素晴らしいことを言う。他。

 3/28分です。

産経抄】差別と冤罪 3月28日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140328/trl14032803200000-n1.htm

【主張】袴田事件再審 捜査「徹底検証」の勇気を - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140328/trl14032803250001-n1.htm
 過去に不正義があったなら、自ら明らかにする姿勢をみせることしか、信頼回復の道はない。

 歴史的な冤罪(とされる)事件の袴田事件に再審の道が開かれたことはなによりです。この事件は同時に、死刑制度の是非という問題をも我々に突きつけてくるのですが、「産経抄」「主張」とも、その点はまったくスルーしています。「主張」は警察・検察による証拠捏造という信頼に関わる問題にも踏み込んでいますが、その「前任者(たとえ半世紀前であろうとも)のしたことを覆そうとしない」という官僚機構特有の体質については言及していません。ただ、「主張」の引用部分の指摘は素晴らしいですね。組織にしろ国家にしろ、信頼回復のためにはそれしかありません。

【外信コラム】アイ・ラブ・ニューヨーク 日本恋しい特派員 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140328/amr14032803150003-n1.htm

 フィナンシャル・タイムズのデイビッド・ピリング元東京支局長の名前で検索すると、在京当時は反日記者だったのなんだのという評価がごっそり出てきます(産経新聞ニューヨーク支局の松浦肇記者は《「辛口」》と表現していますが)。しかし、日本を離れたら日本に好意的な本を出した、懐かしげに語っている、本当は日本が好きなのだ。というお話でした。なにを言っているのでしょうか。個人の好き嫌いとは関係なく、中立の視点で書くべきことを書くのが、新聞記者の仕事です。「反日」記者など存在しません。書くべきことがあるだけです。そのへんを理解していない、主観で記事を書く自称「記者」が、産経には多すぎるのではないでしょうか。